スバルが VAB 型 WRX STI 全車のリコールを発表 した。
ここで対象になっている VAB 型に乗って6年目になるが、不具合によるリコールは初めての経験。 (完成検査の問題で一度リコールにはなっているのと、リコールにはなってないが保証で対策品に交換されたパーツはある)
実はこのリコールになった現象は発表前から自分の車でも起きていて現時点まで2回バックランプスイッチを交換してる。 正確にはリコールの現象とは少し違っていて、バックランプがつかなくなるわけではなくついたバックランプが消えなくなるという現象が自分の車には起きていた。
最初に起きたのは2021年8月で、翌9月にバックランプスイッチを交換してもらった。そして2022年3月に再発してこれもバックランプスイッチを交換してもらった。 初めて起きた時から現象が不可解だったのでなぜ起きるのか・どうやったら起こせるのかというのを色々試して原因の切り分けをしていた。
起きる現象
リバースに入れるとその後ギアポジションに関わらずバックランプが消えなくなる
再現条件
- ミッションをかなり温めると起きる
- 街乗り30分程度では起きない
- 高速道路は街乗りより起きやすい
- アイドリングさせておくだけで再現する
- コールドスタートからアイドリングだけで再現させるには時間がかかる
- 冷ますと解消する
- 夏場は解消までに時間がかかる
- 冬場(気温一桁後半程度)は10-20分程度で解消する
といったところを再現した時の状況から条件として切り出していた。
1回目のバックランプスイッチ交換の時から交換したスイッチはスバル本社に送ってもらっていて、自分が見つけた再現条件も本社の方に報告されていたはずである。
2回、同様の現象が起きて再現条件も添えて開発までエスカレーションしてもらっていたので結果的に自分の報告がリコールの引き金の一つになったのではないかなと思う。 プレスリリースには発見の経緯が市場からの報告と書かれていた。
自分の報告だけではなく、同時期に他の人からも似たようなバックランプスイッチに関わる不具合が数件エスカレーションされていたのだろうと思われる。 それらにより原因の詳細な調査が行われリコールに至ったのだろう。
発生頻度はそこまで高くないようではあるが VAB オーナーの皆さんはリコールに応じて対策品への交換をおすすめする。
交換作業
交換作業としては3時間程度が見込まれていて、ミッションは降ろさずに作業する手順になっているとのこと。 若干周辺パーツを外してスペースを確保した状態で特殊工具を使って交換するのでミッションを降ろすまでの重整備にはならないが、簡単にアクセスできる場所にあるわけではないのでそこそこ時間がかかる整備のようだ。 場合によっては預かり作業になるかもしれない。